VoiceOver ON では,画面をタップするという表現は「ダブルタップ」と読み替えてください.
1.概要
このアプリは,黄色の点字ブロックと黒い色の線路を認識します.また,ユーザーが向いている方位を調べることができます.
点字ブロックについて説明します.黄色の点字ブロックを見失ったときや,この先のルートを調べたいときに,立ち止まり,画面をタップして使います.歩きながらの使用はできません.近くの点字ブロックの存在とおよその方向,右に曲がる,左に曲がる,分岐するなど,ルートを音声で知らせます.警告ブロックも検出できます.認識範囲は,足元から3mから4m の範囲です.なお,正しく認識できないときもありますので,杖を用いて安全を確かめながら使用して下さい.黄色以外の点字ブロックや,屋外の変色した点字ブロックは認識できません.主として駅構内や駅ホームでの使用を想定しています.障害物や階段,段差,ホームの端,人の流れなどに十分注意してご使用ください.
次に線路の認識について説明します.線路を検出した場合は,まず警告音を鳴らし,点字ブロックの検出結果に続いて「前方に線路があります.ご注意ください」などと音声で伝えます.ホームで線路を確認するためにご利用ください.ただし,状況によっては線路を認識できないことや,線路でない黒い線を線路と認識することがあります.また,ホーム以外の場所では,様々な黒い線に反応することがあります.
次に方位について説明します,iPhone が向いている方位を調べることができますが,周囲の磁場の影響を受けて,正しい方位を示せない場合があります.
2.準備について
マナーモードを解除するか,イヤホンを使用し,VoiceOver をONにしてください.なお,VoiceOver OFFでも,使用できます.
アプリを起動すると,カメラ画面を見せないで,無地のカバー画面が表示されます.「説明と画面」ボタンをタップすると,説明画面が表示されます.さらにこのボタンをタップすると,カメラ画面が表示され,続いてタップするとカバー画面に戻ります.三つの画面を順に送ります,音声でこの表示の切り替えを通知します.アプリの実行は,カバー画面またはカメラ画面で行うことができます.
方位を調べるために,あらかじめ,iPhoneの設定ー>コンパス で「真北を利用する」をONにしておきます.
最後に,iPhoneケースのカバーなどが,カメラのレンズをふさいでいないか確認してください.
3.実行について
iPhone を縦長に持って,homeボタンを下にし,iPhoneが地面に対して25°から46°の角度に持ちます.やり直しは音声で指示があります.画面上のボタン以外の場所,「イメージ」と読み上げる部分をタップすると,結果を音声で知らせます.結果は画面下部に文字でも表示されます.
周囲への配慮からシャッターの音はなく,フラッシュも光りません.
方位を調べるには,画面下部,左側の方位ボタンをタップします.コンパスの調整は,キャリブレーションが必要です,手首を捻って傾け,何周も,ぐるりとまわします.
4.注意事項
照明環境や他の黄色物体によって,点字ブロックの誤認識や未検出がありますので,あくまで参考に使用してください.認識の例として,線路の向こう側のホームの点字ブロックを認識する,ホーム上の柱や電車の車体のラインを認識する,などがあります.
線路の認識も同様に,正しくない場合がありますので,あくまで参考にご使用ください.
方位は,電車などが発する磁場によって,大きな影響を受けますので,駅では狂いやすくなります.
最後に,本アプリの使用による事故等について,開発者はその責任を負うことができませんので,十分注意をしてアプリをご使用ください.以上です.