システムの進化

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「衣服の色を調べる」アプリは,2009年より研究テーマとしてきました「視覚障がい者のための衣類の色と模様の認識システム」が発展,進化したものです.以下に,システムの発展,進化を示します.

関連論文等はProfileのページ

オフラインデジタルカメラシステム 関連論文[1] 
ディジタルカメラに覆いを付けてフラッシュ光で撮影.覆いの内部は白色.コンピュータとは接続されておらず,得られた画像の色情報を分析,処理する基礎研究を行った.

オンラインデジタルカメラシステム 国際会議[1]
USBカメラに覆いを付けて,コンピュータに接続.撮影と同時に衣類の色と模様を音声出力.覆い内部にリングライトを設置し照明に利用.鏡面反射を抑制し,拡散反射を起こさせるために覆い内部に反射板を複数設置.

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スマートフォン覆い付きシステム 関連論文[2]
システムをスマートフォン(iPhone)に組み込み,覆いを付ける.照明は iPhone のトーチランプを利用.覆い底部に標準白色板を設置し,色を補正.

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スマートフォン環境光利用システム 関連論文[2]
覆いを廃止し,環境の光を利用して色を認識.色の補正のためにColorChecker24色のリファレンスを設置し,衣類と一緒に撮影して,その場に適する補正関数を求めて,色を補正.光量不足を補うために,iPhone のトーチランプを併用.

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リファレンス無しのスマートフォンシステム
『衣服の色調べ』アプリ 関連論文[3]
ユーザの利便性を高めるために,リファレンスを廃止.フラッシュ光を照明に用いる.ColorCheckerを使って,あらかじめ補正関数を求めておく.衣服とカメラの距離を40cmに離すため,撮影範囲が広がり衣服の色と模様を適切に出力できる.